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中央教育審議会 キャリア教育・職業教育のあり方について
1)1997年以降本格的に推進されたインターンシップ、おもに就職支援的なものと職業人の
招聘による職業体験の吸収・内面化(職業意識の形成)を企図したキャリア関連科目、学生
のキャリア発達・デザインを促進するためのポートフォリオやワークシートの開発等が、個々の
大学で進められてきた。
今後の課題として、
(2)インターンシップであれ、キャリア科目であれ、移行期や初年次のキャリア支援・動機づけ
の取り組み(たいていは全学共通科目・教養科目)を超えて、専門学部・大学院研究科における
キャリア学習・キャリア科目を起し、専門課程における講義的と実習的なキャリア学習(キャリア
への気づき、探索、仕事世界の洞察、専門の応用の視点を組み込むような科目・体験の取り
組み)をどう展開していくかが課題であろう。
工学系大学院の研究インターンシップや文系の海外調査実習、各種の臨地実習等を含めた
インターンシップ、その長期化等も必要である。こういう授業の中に、学生のキャリア形成を揺
さぶる豊富な内容と可能性が内在している。
そのためには、
(3)キャリア教育を学生支援の枠組みとともに、教育課程・学務事項の問題として位置づけ、
教育課程のキャリアの観点を加えた再検討が必要。一般にコンピテンシー志向の教育目標
(認証評価・法人評価絡みで)を立てる傾向があるが、学校教育法第83条(大学の目的)にいう
「応用的能力」(実社会で生かすことのできる力)やキャリアコンピテンシーを加えることが重要
である。
認証評価等外部評価・自己評価の項目にこの面の配慮、また個々の大学におけるシラバス
作成へのキャリアの視点の位置づけが考えられてよい。
(4)「外圧」だけでなく、積極的な支援も必要である。現代GPの「実践的総合キャリア教育の推進」
にはH18年度33件、19年度30件が採択され、おおいにキャリア教育の機運を高めた。学生が目先
に就職を控えていることからいって当然であるとはいえ、初等・中等教育以上に全国の大学で
キャリア教育を行うことが普通になりつつある。
ただし、「なりつつある」のであって、支援プログラムの枠組みが20年度末、21年度末であい
ついで終結する。次の枠組みを創設し、(2)の方向に引き上げて行く必要がある。
(5)大学におけるキャリア支援・キャリア教育を推進する上で、そのファシリテーター、実践的
専門家を育成する必要がある。中教審の答申(「学士力」)にいう、「安易な外注に偏らない大学
の自立的取り組みが必要である。そのための養成と研究の拠点が必要であろう。
◎中央教育審議会:文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/index.htm